今年2月の事。
ようびさんに和服でお伺いした。
義母から譲り受けた泥大島に、
私が20代の頃に締めていた椿文様の綴れ帯。
それに、帯揚げ・帯締め・帯留め・帯飾り・バッグを自分なりに
かなり気合を入れてそれらを選んだつもりだった。
真木さんがお話の途中で、
「○○さん、とっても素敵ですよ、今日のお召し物。」と褒めて下さった。
「コレで京都に遊びに行っても、道行くおば様から
ダメ出しの視線を浴びせ掛けられませんか?」と伺うと、
「はい。全く問題ありませんよ。
あとはお草履だけですね。」と言われ、ご自分の履物を脱がれ、
「ここのがいいですよ。ちょっと足を入れてみて下さい。」と
勧められた。
前にも見せて頂いたが、それはコルクの台に畳表が貼ってある、
京都祇園「ない藤」さんのお草履だった。
顧客には女優さんや著名人が名を連ねる有名なお店だ。
真木さんから「○○さんが行かれる日が分かりましたら、
私から先方に連絡を入れておきますから、遠慮なくおっしゃってね。」と言われ、
数日後、京都のお店までお伺いした。
想像していた方とは違い(?!)
女将さんはモダンで気さくな感じの方だった。
彫金の指輪に白いパールのネイル。それに、帯は兵児帯(へこおび)という、
真木さんとは対称的な着こなしをされる方だった。
お店に着くなり、「帯〆がどうも緩んでしまって・・・。」とお話すると、
「ちょっとごめんなさいねー。」とおっしゃって、緩まない結び方を私の帯〆で
実演して下さった。
「真木さんから、○○さん(私)の雰囲気をお伺いして、
こちらである程度選ばせて頂いたんですが。
こんな感じの鼻緒でいかがですか?」と、
サーモンピンク(極薄)に朱赤の添え布を何点かウィンドウの上に並べられた。
「何色か染めてからもう一度ご覧になって下さいね。」とおっしゃったので、
「全て女将さんにお任せしますので。」ということになった。
跡を継がれた息子さんは催事のため出張中ということで、
若いお弟子さんが採寸して下さった。
最後に素足の写真まで・・・。
実際に鼻緒を挿げる店主が、お作りする方のイメージが湧くように、とのことだった。
後日、真木さんのお口添えで納期を早めて貰う旨をお伺いしたが、
お手紙でお店のご迷惑にならないようにとお断りを入れていたにも関わらず、
確か1ヶ月足らずで我が家に届いたと思う。
(普通は注文後2ヶ月以上掛かるらしい。)
ない藤さんのお草履を買った方は、ネットでその良さは書かれても、
金額を明らかにされていない方が殆どだ。
私も例に漏れず、草履にそんな金額を!と反感を買いそうで書けない。
プロギアのアイアンセット(赤鬼)を買うつもりでせっせと貯めたお金を
取りあえず、そちらに回した形。
真木さんに依ると、鼻緒や台のメンテナンスはきちんとして下さるそうなので、
真木さん程着物を着る機会が無い私の場合、
礼装用とお洒落着用の2足あれば充分とのこと。
が、お店にディスプレイされているお草履を見ると、
「ゴルフクラブ貯金」より「草履貯金」に精を出してしまう位
素敵なものがたくさん並んでいて、2足なんて絶対足りないと思う。
(そうそう容易くは買えないけど。)
嗚呼、どこかに仕舞い忘れていたお金とか(そんなのある訳無い!)、
マジックのようにお札1枚が10枚に増えるとか(ネタや!っちゅうのっ)、
宝くじが当たるとか(買ってないし。)、いつのまにか誰かの遺産相続人に指定されているとか、
そんなオイシイ話、無い? 無いか・・・。
因みに、エントリーのタイトルであれっ?と思われたかもしれないが、
ない藤さんのは「草履」ではなく、「装履」と称されている。